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この記事の調査方法について Wireless Power Consortium(WPC)の公式発表・仕様履歴と、Belkin公式の製品ページに掲載されている情報をもとに、Qi・Qi2・Qi2 25Wの違いを整理した記事です。特定製品を実機で検証した記事ではなく、公開されている仕様情報にもとづく解説記事です。対応規格や最大出力は機種・製品によって異なるため、購入前にお使いのスマートフォンと製品の公式仕様をご確認ください。

ワイヤレス充電器を選ぶとき、「Qi」「Qi2」「Qi2 25W」という表記だけを見ると、何が違うのか分かりにくくなりがちです。整理の軸は大きく2つあります。ひとつはマグネットによる位置合わせが規格に入っているか、もうひとつは規格上どの出力に対応する世代かです。この記事で自分に必要な規格が分かったら、ワイヤレス充電器比較記事で具体的な製品を見比べてみてください。

  • WPCの公式発表・仕様履歴で整理
  • 実機レビューではなく公開仕様を解説
  • 「最大25W」の条件まで確認

結論だけ先に:Qi・Qi2・Qi2 25Wの違い

Qi

従来のワイヤレス充電規格

WPCが策定する国際規格です。仕様履歴では初期のQi v1.0は5W、v1.2で最大15Wまでの電力伝送に対応しています。規格として定められたマグネット位置合わせの仕組みはありません。

Qi2

MPPで位置合わせを規格化

2023年11月に登場。Magnetic Power Profile(MPP)を取り入れ、マグネットで位置を合わせます。登場時は15Wの充電に対応した規格として紹介されています。

Qi2 25W

Qi v2.2.1の高出力世代

2025年7月にWPCが発表。Qi規格の新バージョン「Qi v2.2.1」を「Qi2 25W」のブランド名で展開しており、製品によっては「Qi2.2」と表記されます。

QiとQi2の大きな違いは、マグネットで位置を合わせる仕組み

従来のQiは、充電器とスマートフォンのコイル間で電力を送る仕組みです。WPC認証製品はメーカーが違っても相互運用性が確認されていますが、規格として定められたマグネットでの位置合わせはありません。そのため位置がずれると、充電が始まらなかったり、効率が落ちたりすることがあります。

Qi2ではMagnetic Power Profile(MPP)が取り入れられ、マグネットで吸着させて位置を合わせます。WPCは、位置が正確に合うことでずれによるエネルギー損失が減り、効率の良い充電につながると説明しています。

Qiではコイル位置がずれる場合があり、Qi2ではマグネットで位置を合わせる違いを示す図
Qi2はMPPを使ってマグネットで位置を合わせる点が、従来Qiとの大きな違いです。

Qi2の機能を使うには、充電器だけでなくスマートフォン側もQi2対応である必要があります。

5W・15W・25Wはどう変わってきた?

WPCの仕様履歴では、初期のQi v1.0は5W、Qi v1.2は最大15Wまでの電力伝送に対応しています。Qi2は2023年11月の登場時に15W対応として紹介され、その後2025年7月に高出力仕様のQi2 25Wが発表されました。

WPCはQi2 25Wについて、従来のQi2と比べて約70%多い電力に対応すると説明しています。また、iPhoneに加えて主要なAndroidスマートフォンもこの世代からQi2に加わるとしています。

規格上の出力を25W=100%として比べると

Qi v1.05W
Qi v1.2最大15W
Qi215W
Qi2 25W25W

棒の長さは25Wを100%として計算。Qi v1.0・v1.2はWPCの仕様履歴、Qi2・Qi2 25WはWPCの発表内容にある値です。

Qi v1.0の5W、Qi v1.2とQi2の15W、Qi2 25Wの25Wを並べた図
出力の数字だけでなく、どの規格・世代の値なのかを合わせて確認するのがポイントです。

比較表:Qi・Qi2・Qi2 25Wの違い

→ 表は横にスクロールできます

規格・世代発表・仕様マグネット位置合わせ規格上の出力確認ポイント
Qi v1.0 WPC仕様履歴 規格としてはなし 5W WPC認証製品はメーカーが違っても相互運用性が確認されている
Qi v1.2 WPC仕様履歴 規格としてはなし 最大15W 位置がずれると充電開始や効率に影響することがある
Qi2 2023年11月 MPP 15W スマートフォン側もQi2対応が必要
Qi2 25W 2025年7月 / Qi v2.2.1 Qi2から継承 25W 充電器だけでなくスマートフォン側の対応も必要

「最大25W」は、充電器が25W対応なら終わりではない

ここが購入前にいちばん確認したいポイントです。充電器が25W対応でも、スマートフォン側の対応が必要です。さらに、電源アダプターの条件も製品ごとに決まっています。

「最大25W」を読む順番

Q1. 充電器はQi2 25W対応か?

まず充電器側の対応規格を確認します。

Q2. スマートフォン側も対応しているか?

充電器だけが対応していても、最大25Wの条件は揃いません。

Q3. 電源アダプターの条件を満たすか?

必要な電源条件は製品ごとに公式仕様を確認します。

最大25Wには充電器・スマートフォン・電源アダプターの条件確認が必要なことを示す図
「最大25W」は上限の値であり、常に25Wで充電されるという意味ではありません。

実際の充電時間は使用環境によります。最大出力の数字だけでなく、スマートフォン側の対応と製品指定の電源条件まで確認してください。

Belkin Qi2 25W 3in1ではどう案内されている?

Belkin公式製品ページでは、この製品を「Qi2.2 25W Certified」と表記しています。案内されている最大出力は、Qi2 25W認証済みデバイスでは最大25W、それ以外のQi2認証済みデバイスでは最大15Wです。

Belkin Qi2 25W 3in1

Belkin Qi2 25W 3in1対応規格と最大出力を確認したい人向け

  • 公式製品ページで「Qi2.2 25W Certified」と表記
  • Qi2 25W認証済みデバイスは最大25W
  • その他のQi2認証済みデバイスは最大15W

この製品には45WのUSB-C電源アダプターが付属します。別売りの電源アダプターを使う製品では、各製品が指定する条件を満たすものが必要です。

購入前に、使用するスマートフォンの対応規格と製品の公式仕様をご確認ください。

選び方:まず「何Wか」より対応規格を確認する

Qi2 25W対応と書かれた充電器でも、スマートフォン側の対応状況によって利用できる最大出力は変わります。選ぶときは、充電器の商品名にある数字だけで判断せず、スマートフォン側の対応規格 → 充電器側の対応規格 → 電源アダプターの条件の順で確認すると整理しやすくなります。

購入前の確認ポイント

1. スマートフォン側

Qi2またはQi2 25Wに対応しているかを公式仕様で確認。

2. 充電器側

Qi、Qi2、Qi2 25Wのどの規格に対応する製品かを確認。

3. 電源条件

製品が指定する電源アダプターの条件を確認。

参照した公式情報

  • WPC「Qi2 25W」発表資料(2025年7月)
  • WPC「History of the Qi Specifications」
  • Belkin公式製品ページ

自分に必要な規格が分かったら

ワイヤレス充電器比較記事では、Qi2 25W対応のBelkin 3in1を含む4製品を、出力とスタンドの安定感を軸に比較しています。

まとめ

Qi2は、従来Qiには規格として存在しなかったマグネット位置合わせをMPPとして取り入れました。Qi2 25Wはその仕組みを引き継ぎつつ、2025年7月に発表された高出力世代です。「最大25W」は上限なので、充電器・スマートフォン・電源条件をセットで確認してください。

対応規格や最大出力は機種・製品によって異なるため、購入前に公式仕様をご確認ください。

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