この記事の調査方法について 消費者庁が公開している注意喚起(子どもを事故から守る!事故防止アドバイス)の本文を開いて、記載のある内容だけを整理した解説記事です。編集部が製品を購入して試した記事ではありません。事故の件数などの統計は、本文で確認できたもの以外は書いていません。

電気ケトルは、ボタンひとつで熱湯ができる便利な道具です。そのぶん、倒れたり、触れたりしたときの熱さは、鍋で沸かしたお湯と変わりません。特に小さな子どもがいる家庭では、買う前に何を見ておくかで、起こりうる事故が変わります。

消費者庁が公開している事例を読むと、危険は大きく3つに分けられます。

製品ごとの容量や注ぎやすさの違いは、電気ケトル比較、注ぎやすさと保温機能で選ぶ基準にまとめています。この記事は、その前に「安全面で何を見るか」だけを切り出したものです。

消費者庁が挙げている事故の例

消費者庁は、医療機関から寄せられた事故情報を、メールマガジンで事例として公開しています。電気ケトルとポットに関する記述を、原文のまま引用します。

・0歳: 「電気ケトルを引っ張り、入っていた100度の熱湯が床にこぼれ、そこに座るような形で足にやけどを負った。太ももから足首にかけて水ぶくれができ入院となった。」
・2歳: 「電気ケトルでお湯を沸かしている際に、コードに引っかかりケトルが倒れ、中の沸いたお湯を被り、背中や太ももを中心に広範囲にやけど。」
・0歳: 「電気ケトルで沸かしたお湯が注がれたお椀に、手を伸ばしてお椀をひっくり返し、こぼれたお湯を浴びて、胸や左腕、手のひらがやけど。」
出典: 消費者庁「子どもを事故から守る!事故防止アドバイス」2021年3月・2021年9月配信分(2026-10-06 閲覧)

ここで目につくのは、どの例も「ケトルを使っている最中」か「使ったあと」に起きていることです。壊れた製品の話ではなく、ふつうに使っていて起きる事故として書かれています。

蒸気:熱湯でなくてもやけどになる

消費者庁は、熱湯だけでなく、家電から出る蒸気でのやけどにも注意するよう呼びかけています。同じ配信の中には、炊飯器の蒸気に子どもが触れてやけどをした1歳の事例もあります。

また、消費者庁が行った調査として、次の記述があります。

「約4割の人が、家電から出る蒸気によって乳幼児(0~5歳)がやけどすることを想定しておらず、約1割の人が、乳幼児がやけどもしくは、やけどをしそうになった経験がある」
出典: 消費者庁(2021年9月配信分)

そのうえで、購入時の確認として、次のように案内しています。

「電気ケトルやポット、炊飯器の中には、高温蒸気への対策機能(蒸気レス、蒸気カット、蒸気セーブ等)が付いている製品があるため、購入する際には、それらの表示を確認しましょう。」

見る場所は、商品名や説明にある「蒸気レス」「蒸気カット」「蒸気セーブ」といった表示です。たとえばタイガー魔法瓶 蒸気セーブ PCT-N120は、名前にその機能が入っています。ただし、これらの表示は各メーカーの呼び名で、蒸気がまったく出ないという意味ではありません。どこまで抑えられるかは、各製品の説明で確認してください。

転倒:倒れても、こぼれにくいか

消費者庁は、製品選びについて「電気ケトルやポットは倒れても中身がこぼれにくい製品を選びましょう」としています。上の事例にあるように、事故の多くは倒れた瞬間に熱湯が出ることで重くなります。

確認する表示は、「転倒お湯もれ防止」「転倒時のお湯もれロック」のような記載です。比較記事で取り上げているティファール ジャスティン ロック KO5903JPAは、転倒お湯もれロック構造を特徴に挙げています。

「こぼれにくい」は「こぼれない」ではありません。消費者庁の注意喚起も、お湯が出ないように必ずロックすること、子どもの手の届かない場所に置くことを、あわせて求めています。機能は、置き方の代わりにはなりません。

置き場所とコード:高い場所でも安心とは限らない

消費者庁は次のように注意しています。

「子どもの手の届かない場所で使用しましょう。本体が手の届かない場所にあっても、電源コードを引っ張って転倒することもあるため注意が必要です。」
「高温の蒸気や熱湯に触れるおそれのある電気ケトルやポットはお湯が出ないように必ずロックし、子どもの手の届かない場所に置きましょう。電気コードを引っ張って倒すこともあるので、注意が必要です。」

つまり、本体を高い場所に置くだけでは足りません。コードが垂れていれば、そこから引かれます。買う前に、次の3点を自宅で考えておくと、選ぶ製品の条件が決まります。

コードについては、このサイトでは各製品の長さや巻き取り方式までは確認していません。製品ページの表記を見てから決めてください。

まとめ

機能がそろっていても、置き方で防げる事故は残ります。逆に、置き方を決めていれば、選ぶ製品の条件が絞れます。そのうえで、容量・注ぎやすさ・価格を比べる段階に進むのが順番です。

製品の比較は電気ケトル比較、注ぎやすさと保温機能で選ぶ基準へどうぞ。

参照した情報

2026年10月6日に閲覧しました。公開内容は変更される場合があります。